テクノロジーの進化で、誰もが自分でホームページを作れるようになりましたが、何の策も練らずに作成しても成果に繋がることはありません。
そこで本記事では顧客獲得に繋がるWixホームページ作成のポイントを10個ご紹介します。初心者でも分かりやすいように解説しているので、ぜひご自身のWebサイト作成のヒントとして取り入れてみてください。
ホームページで集客するメリット
ホームページを持つメリットは、何といっても24時間365日集客ができるという点。既存の顧客や紹介だけで運営できる場合もありますが、現在のコロナ禍では対面営業が難しいという方も多いでしょう。そんなときにホームページがあれば、いつでも集客できるため重要な営業ツールとして活躍します。
また、現代は購入する前に検索をかけて情報収集する時代です。ホームページを持つことで無理な営業をして見込み客に嫌われるようなことがなくなり、サイトに興味を持った訪問者のみを相手にできるため、成約率が高くなるのもメリットです。
さらに、実際に足を運ばず日本中に商圏を広げられるため、人件費をかけずに営業力や販売力がアップするのも魅力です。
ホームページ作成の失敗ポイント
せっかくホームページを作っても集客効果を感じられない場合は、何か原因があると考えましょう。下記ではホームページ作成の代表的な失敗ポイントをあげています。
ホームページの目的が設定されていない
ターゲットが設定されていない
内容が充実していない
アクセス解析ができていない
定期的な更新がない
①ホームページの目的が設定されていない
会社を立ち上げたからとりあえずホームページを作ろうという曖昧な目的では集客に繋がりません。たとえ競合他社のサイトを参考にしたとしても、自社が掲げる目的が分からないままでは達成基準が分からなく、何をもって成功といえるか不明になってしまうでしょう。
そのため、「ユーザーがどのようなアクションを起こしてくれたら成功なのか」「ホームページにどのような役割を持たせたいのか」など、ゴール達成基準ポイントを明確にすることが重要です。
②ターゲットが設定されていない
ターゲットが設定されていない場合、どのような人相手のサービスなのか情報がまとまりづらくなってしまいます。曖昧な内容になっていては、せっかくの集客の機会を逃してしまうでしょう。
ターゲットを明確にするには、サービスを受ける人がどのような人か具体的に考えることが重要です。サイトを訪れる人の年齢や職業、性別や居住地を想定しながらホームページを作成してみてください。
③内容が充実していない
見た目のインパクトにこだわってばかりで内容が不十分では、会社に対する信用不足や情報不足に繋がり集客効果を見込めません。また、デザインを重視するあまり、操作が難しくなってしまうのも問題です。
常に顧客の目線になって、「どのようなデザインなら見やすいか」「ユーザーはどのようなコンテンツを必要としているか」を意識しながら作成しましょう。
④アクセス解析ができていない
ホームページを作った段階で満足しアクセス解析ができていない場合は、実際にサイトを利用しているユーザーの傾向が分かりません。
サイト内のどのようなコンテンツが見られているのか、直帰率や離脱率はどうなっているのかなどを詳しく分析・改善することで、よりよいホームページになっていきます。
⑤定期的な更新がない
定期的に更新されていないと、企業への不信感に繋がる可能性があります。会社の運営と同様に、ホームページも常に最新であるように意識しましょう。
また、アクセス解析による改善だけでなく、コンテンツの追加やブログの更新などの手を加えることも大切です。時流や競合の調査も行いながら、自社のサイトへと反映させましょう。
集客に繋がるホームページの作成ポイント
成果の出るホームページを作成するには、以下10個のポイントを抑えることを心掛けましょう。失敗ポイントで挙げたポイントを補足しつつ、他にも重要なポイントをご紹介します。
作成する前に検討すべきポイント
ホームページの目的を決める
ターゲット層(ペルソナ)を設定する
自社の強みを考える
コンセプトを決める
ホームページのデザイン(テンプレート)を考える
独自ドメインを取得する
コンテンツを充実させる
検索エンジン(Googleなど)に公開を知らせる
SEO対策を施す
定期的に更新する
①ホームページの目的を決める
ホームページを作成する前に、開設の目的を決めましょう。その目的を定めることで、訴求するターゲットや必要な機能・誘導方法が明確になります。
代表的な目的例
資料請求や問い合わせの獲得
認知度のアップ
見込み客の獲得
目的は原則1つ、或いは2つ以内に絞るのがおすすめです。目的を選定できたら、それに最適なホームページの機能を洗い出します。
目的別ホームページの機能例
資料請求や問い合わせ獲得が目的…問い合わせボタンを目立つ位置に設置、追従バナーの設置
認知度のアップが目的…Google広告やYahoo!広告などのリスティング広告を打つ、外部メディアから自社サイトへの勧誘
見込み客の獲得が目的…メルマガ登録・ホワイトペーパー・セミナー申し込みなどを設置
訪問者がどのようなルートでホームページを閲覧するのか、ユーザーによって会社との接点のハードルをどのように設けるかなどを考慮することがコツです。
②ターゲット層(ペルソナ)を設定する
成果に繋がるホームページ運営の一番の近道は、ターゲット層(ペルソナ)を明確にすることです。「より多くの人に見てもらいたい」「幅広い層を集客したい」という理由でさまざまな物に手を出してしまうと、サイトの方向性を見失ってしまいます。
「ペルソナ」とは、まるで実在するかのような人物像のことです。この人物像を描き出すことで、ユーザーがどんな思考、行動、接点などを持って購買や問い合わせに至るかなどの理解ができると言われています。
より訴求力を強め、集客に繋げるためにも、そのサービスを本当に必要としている人に向かってメッセージを伝えていきましょう。
③自社の強みを考える
ペルソナの設定ができたら、サイト訪問者から選ばれるような自社の強みや顧客へのメリットをアピールしましょう。自社の強みを正確に知るためには、「3C分析」や「SWOT分析」という分析方法がおすすめです。
「3C分析」とは、マーケティング戦略を考える際に用いるフレームワークの1つを指します。3C分析を利用すれば、顧客や市場のトレンドや競合他社の動向、自社の現状をコンパクトに分析でき、「どのような事業展開が市場や顧客にマッチするか」や「競合他社との差別化を図れるのか」が分かります。
一方の「SWOT分析」とは、現状分析のために使われるフレームワークの1つを指します。自社やホームページの分析を行うことで方向性や改善点が洗い出され、コンテンツなどの内容を効果的に決めることができる方法です。
④コンセプトを決める
ペルソナの設定や自社の強みを明確にしたら、具体的なサイトコンセプトを決めましょう。初めにコンセプトを決めておけば、サイトを作成していく中でのブレが生じず、訪問者に情報が届きやすくなります。
コンセプトを決める際は「5W1H」の活用がおすすめです。本来の5W1Hとは少し解釈が異なりますが、以下を参考にしてコンセプトを作成してみてください。
What(何を) | ホームページでどんなことを実現したいか |
Who(誰が) | ターゲットはどんな人か |
Why(なぜ) | ターゲットユーザーはなぜホームページを閲覧しているのか |
When(いつ) | どのようなときにホームページの情報が必要とされているか |
Where(どこで) | どこでホームページを閲覧しているか(家、職場、PC、スマホなど) |
How(どうやって) | どんな状況(経路)でホームページを閲覧するか |
目標を達成できるホームページを作成するためにも、明確なコンセプトが分かるまでしっかり分析することが大切です。
⑤ホームページのデザイン(テンプレート)を考える
ホームページの目的やターゲット層、コンセプトなどが明確になったら、ホームページのテンプレートを選択しましょう。Wixには900種類以上のテンプレートが用意されているため、自社サイトに最適なデザインを簡単に見つけられます。
ターゲット層が興味を持つようなデザインを選び、トップページには誰が見ても何の業種か判断できるような画像を使うことが大切です。テンプレートをベースに、配色の変更や機能の追加などの細かなカスタムができるため、簡単にオリジナリティ溢れるサイトを作れます。
もし、デザインアイディアが思いつかない場合は、成功している競合サイトを参考にしたり、Pinterest(ピンタレスト)などのSNSからインスピレーションを得ることもおすすめです。
⑥独自ドメインを取得する
独自ドメインを取得し、企業の信頼度やブランディング効果、SEO効果を高めましょう。
ドメインとは、URLにおける「○○○.com」や「○○○.co.jp」にあたる部分のことです。インターネット上における住所のような役割があり、Webサイトがどこにあるのかを判別する情報として使われます。
その中で、自身で取得するオリジナルのドメインのことを「独自ドメイン」と呼びます。なおWixでの独自ドメインの設定方法は、こちらの記事からご確認いただけます。
⑦コンテンツを充実させる
土台をしっかり固めたところで、いよいよ内容の準備を行います。コンテンツを作るには、構成図(サイトマップ)を作ることが大切です。
構成図はホームページの設計図にあたるもので、構成図の出来次第でサイトの仕上がりや見やすさに大きく関わるもの。デザインやレイアウトよりも重要なため、量より質を重視しながら作成しましょう。
サイトマップ作成の手順
必要なページを書きだす
↓
書きだしたページをカテゴリごとに分ける
↓
分類したページを階層構造に組み立てる
上記の流れを参考に、必要なコンテンツを考えてみてください。なお、階層は深くしすぎるとホームページの見栄えが悪くなり、SEO的にもよくないため3~4階層程度に抑えましょう。
⑧検索エンジン(Googleなど)に公開を知らせる
ホームページが完成したら、Google・Yahoo!・Bingの検索エンジンに公開を知らせましょう。ホームページを検索結果に表示させるには、自分で検索エンジンに申請することが必須です。
なお、申請後すぐには検索に反映されないためご注意ください。サイトの品質やタイミングによって、数日~数週間の時間がかかります。
⑨SEO対策を施す
検索順位が低いとユーザーがサイトを訪れる機会が大幅に減ってしまうため、上位表示させるよう工夫しましょう。検索結果で上位表示させるには、SEO対策を行う必要があります。
ホームページを作成する際は、一定のSEOガイドラインに従って手順を踏むことが大切です。表示速度やスマホでの閲覧のしやすさに着目したり、コンテンツにユーザーが検索しそうなキーワードを組み込んだりなどさまざまな工夫をしてみましょう。
どこからSEO対策を始めたらよいか分からない場合は、「Wix SEO Wiz」というWixの革新的なSEOツールを活用するのがおすすめです。
⑩定期的に更新する
アクセス解析ツールや検証ツールを使って定期的にサイトの状態を分析・改善することは、サイトの健康状態を把握するのと同じことです。コツコツと改善を繰り返すことで徐々にサイト閲覧数が増え、集客にも繋がります。
うまく改善が反映されていない場合は、「なぜそうなったのか」「設定した目標が高すぎたのではないか」などと原因を探り、再度計画していきましょう。一度の修正では劇的に状況が変わることはほとんどないため、根気よく分析・改善するのが基本です。
リスティング広告やSNSを活用して集客しよう
集客力を高めるには、上記10ポイントを理解することが大切ですが、具体的に認知度のアップや集客へと繋げるには、リスティング広告やSNS(Facebook、Twitter、Instagram)の活用も見逃せません。
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に表示されるクリック課金型の広告のことで、国内ならGoogle広告やYahoo!広告の2つが代表的です。ユーザーが検索した結果に基づいて表示されるため、ニーズがはっきりと分かっているユーザーに対して効果的にアプローチできます。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに掲載する広告も活用する価値があるでしょう。特に、FacebookとInstagramではユーザーの性別や年齢、ライフスタイルに関連する広告を表示させることができるため、リスティング広告のような活用が可能です。
或いは広告として打ち出さなくても、SNS投稿によって宣伝することも効果的です。BtoB目的といった意味合いが強くなるものの、自社のブランディングに役立ち無料で活用できるためぜひ導入しましょう。特にTwitterは拡散力が強いため、認知度アップに役立ちます。
まとめ
集客に繋がるWixホームページの作成ポイントは、
ホームページの目的を決める
ターゲット層(ペルソナ)を設定する
自社の強みを考える
コンセプトを決める
ホームページのデザイン(テンプレート)を考える
独自ドメインを取得する
コンテンツを充実させる
検索エンジン(Googleなど)に公開を知らせる
SEO対策を施す
定期的に更新する
上記10個です。はじめに目的やペルソナ、コンセプトなどの基礎をしっかり固めた上で、実際にホームページを作成することが大切です。
また、SNSの活用や定期的な改善・更新も欠かせません。これらのポイントを抑えながら、ぜひ集客効果を感じられるホームーページを作ってみてください。
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